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十二月は旧暦で師走(しわす)と言い、一年の終わりで皆が慌ただしく、師(師匠)といえども走り回るほど忙しいことから”師走”となりました。英語ではDecemberと言います。
【December】・・・Decemは10番目(ten)の語源で、こちらも10番目の月が二ヶ月遅れとなって12月となりました。
12月に咲く花は「ポインセチア」(灯台草科)です。
<十二月の行事>
・冬至
12月22日頃、北半球において昼が短く、夜が最も長い時と言われています。
寒さが厳しくなる冬を、乗り越えるために色々な疫病払いや風邪予防をする日とされています。
代表的なのが、柚子と南瓜です。どちらも黄色の食品で、黄色というのは昔から魔除けの色と言われたり、栄養学的にも多くのビタミンが豊富ですので、南瓜を食べ、柚子のお風呂に入る事で実際の風邪の予防にも役だっています。
また「ン」のつく食品を食べると幸運になると言われています。この季節ではあまり野菜を食べる事が少なくなりがちなので食品をバランス良く食べる事が健康につながり、健康はかけがえのない幸運であるということで、このようないわれが出来たのかも知れません。
・もちつき
昔はどの家も年末にもちをついていました。もちつきをする日にもこだわっていたようです。
29日(12月29日)のにつくもちは苦餅(くもち)、31日につくのは一夜餅(いちやもち)と言われ嫌がられていました。
松迎えと言って門松(今では正月飾り)を飾る時も同じです。29日に立てられる松飾りは苦松(くまつ)と呼ばれ31日に立てられる松飾りは一夜松(いちやまつ)と呼んで避ける事が多いです。だいたいは28日頃に飾られることが多いようです。
・除夜の鐘
除夜の鐘は31日の夜更けから新年にかけて108回つかれます。
なぜ108回なのか?仏教思想でに基づく百八煩悩を意味しているそうです。
煩悩とは心をまどわし、身を悩ませる一切の精神作用を言います。
108種類の煩悩があると言われており、108回鐘を撞き事でこれらの煩悩を一つ一つ取り除いて清らかな心で正月を迎えられると言う事です。
108回のうち107回は旧年中に撞き、最後の一回は年が明けてから撞きます。「今年一年煩悩にまどわされぬように」としているそうです。
・年越しそば
年末に除夜の鐘を聞きながら食べるそばは、おいしいですよね。
でも年越しそばはなぜ食べるのでしょうか?
実は年越しにそばを食べる風習は江戸中期には根付いていたそうです。
そんな時代の頃から今も願いは同じで「細く長いそばを食べて長寿や繁栄を祈る」という意味をそばが切れやすいことにちなんで、「旧年の災厄を断ち切る」という意味があるそうです。
”年越しそば”という位ですから年を越す前に食べ終えないと縁起が良くないとされています。
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